ものとこころの環境整備
Reborn 善光寺
2019年03月21日
さて、お朝事の本堂へ参ります。
訪れたのは、まだ冬の最中、
早朝の本堂は寒く、座っている足先が段々感覚がなくなってきます。
宗派を問わない善光寺、故に、
昔は様々な宗派のお寺があったそうですが、
今は天台宗の大勧進と、
浄土宗の大本願の二つになっています。
最初に、大勧進の貫主様が法要を始められます。
薄暗い本堂の中で、
僧たちの声明の中、
けたたましい鐘の音とともに、
緞帳が上がり、仏様が姿を現されます。
音と光の高揚感によって、
非日常の空間に嫌が応でも連れて行かれます。
仏像なのに、ただの仏像ではないような。
これが、江戸時代とかだったら?
これは、もうライブ会場ですよね
大勧進の貫主様の後は、
大本願の上人様による浄土宗の法要。
上人様は、代々皇族から迎えられた女性の僧侶。
昔は、伊勢神宮の斎宮もそうでしたが、
現在ではこの大本願だけだそうですね。
若くして、尼僧になり、毎日本堂への法要お勤めをされる。
現代にこのような慣習を営々と守られている。
さて、その法要の後は、
戒壇巡りという、
本堂の下、仏様と繋がっているという鍵に触れる為、
地下へ降りて行きます。
このような体験は他では無いと思います。
階段を降りて、
右の壁を触りながら、
壁から手を離さないようにという注意を聞いてから、
いよいよ戒壇へ。
初めは少し明るさを感じていたのが、
進むに連れて、真っ暗になります。
こんな真っ暗なところを通ることがあるでしょうか。
右の壁に沿って、歩いて行くと、
仏様と繋がっているという鍵に触れます。
そして、ひたすら真っ暗な中を進んで行くと、
遠くに微かな光が。
階段を上がって行くと、
「生まれ変わりましたね」と声を掛けられます。
そうだったんです。
真っ暗な中は、一度死んだということ。
そして死を体験して、生まれ変わったのですね。
本当に、すごいアトラクションだとおもいませんか?
これで、心が洗われて、皆各地に帰って行ったのだと思うのです。
かくいう私も。
また、訪れたいと思います。
最後までお読み頂き有難うございます。
Posted by ものとこころの環境整備